◆作者：和田呉山◆作品：白衣観音図竪物◆材質：絹本着色(真筆作品)◆款記：「呉山海(梵字)」◆印章：朱文印◆寸法：本紙93.7×35.8cm 総丈181.6×47.6cm◆付属品：時代箱〈蓋裏に貼紙「觀世音菩薩」「小谷山宝泉寺/百十七世現尼/孝忍」〉◆状態：シミ汚れあり。やや折れ皺箇所あり。
【和田呉山(わだ・ござん)】寛政12年～明治3年(1800－70)大坂出身。円山応挙の高弟・森徹山(1775－1841)に師事し写生画風を修める。42歳のとき、妻と師を相次いで喪ったことから、慈雲尊者(1718－1805)が中興した真言律の道場・河内国高井田の長栄寺(大阪府東大阪市)の智幢法樹(1776－1854)に就いて出家得度、真言宗の僧侶となり空相月心と名乗り、仏道修行に励むとともに仏教を主題とした作品を描く。安政元年(1854)京都の筆墨商・熊谷鳩居堂主人・熊谷蓮心直恭(1783－1859)の要請で洛北西賀茂の神光院(京都市北区)に移って、歌人・大田垣蓮月(1791－1875)を同寺で世話するなど文人との交流が深かった。真言宗大本山随心院門跡32世・和田智満(1835－1909)は三男。
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