江戸後期頃の藤原盆です 群馬県利根郡水上村大字藤原でつくられたお盆です。 当地は古来橡（とち）、山毛欅（ぶな）など落葉喬木に恵まれた為木地師が多く住みつき、盆以外にも木鉢、椀、皿、片口など木製の生活用具を盛んに製作していたようです。 丸盆や半月、扇の形をした朱漆の物は見かけますが、黒漆の四方盆と云うのは稀かと思います。鑿（ のみ ）による簡単な模様も粗削りな分、手触りまで目に映る感じがされます。酒器や敷台にと使いながら手元に置いてみると良い物だと云う事がしみじみ感じられそうで、一つ二つと酒器を盆上に並べてみてもよく応えてくれる感じがあります。 ずいぶんと使い込まれた、澄みきった味わいが魅力的です。少しカタツキがありますが、気になるほどではありません。 現代の作家ものはこの様な古い工芸品を下敷きに作られることが多いですが、やはり本物の古いものには時間を経てきたこその良さ、味があります 横 325mm／縦 335mm 画像の器は付属しません 目白コレクション 工芸青花 hoogra 坂田和實 青山二郎 柳宗悦 白洲正子 三谷龍二 民芸 骨董 アンティーク 角偉三郎 赤木明登