ジャパンヴィンテージの一角を占め70年代の国産ギター黄金期を築いた寺田楽器製作所の自社ブランドの自信作です。シリアル番号61114? の末文字が不鮮明で判読できませんが、1976年製造ではないかと推測します。 寺田楽器は60年代からMorris,S.Yairi等の様々のブランドのOEM製造を行う会社として技術を磨き上げ、後にはVG,Infie,Terry"s Casual等のアコギを始め、Fender japan,GRECO,Ibanez,Epiphone,ESP,ダキスト等のエレキギターも製造しています。 トップ板には柾目の詰まったスプルース単板、サイド&バックにも上質なマホガニー単板を使用しており、作りがしっかりしたドレッドノートらしいダイナミックな響きが素晴らしいです。 フレット残りは70%～80%、ネックの反りも無く、ロッドにもまだ多少の余裕が有ります。ただ、べっ甲柄のネックバインディングが劣化しており同じ柄のセルに張り替えましたが、元々のバインディング溝の痛みが酷くて、若干仕上がりが荒くなりましたが演奏には全く問題は有りません。ペグはグローバーミニに交換しヘッド全体のウエイトを軽くして、一層鳴りが良くなりました。また、ヘッドトップに打ち傷が有りますが、他には目立つような打ち傷擦り傷は有りません。軽量でしっかりした作りのギグバッグが付属してます。 [ SPEC ] トップ : スプルース単板 サイド＆バック : マホガニー単板 フィンガーボード : ローズウット ブリッジ : エボニーと思われます ペグ : グローバーミニ