ヨハネス・ブラームス交響曲全集(悲劇的序曲、大学祝典序曲を含む)オイゲン・ヨッフム指揮ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団録音　1976年、ロンドン、キングスウェイ・ホールプロデューサー　クリストファー・ビショップエンジニア　クリストファー・パーカー巨匠ヨッフムが、その重厚かつ柔軟、細やかなサウンドを心から愛でたロンドン・フィルハーモニー管弦楽団を起用して作ったブラームス交響曲全集。全4曲が素晴らしい演奏で揃った稀有な全集になりました。生前「再録音するなら、前とは異なるオーケストラとでなければ意味がない」と語っていたマエストロ。実際ヨッフムは、1950年代、ドイツ・グラモフォン社にベルリン・フィルと最初のブラームス全集を録音し情熱溢れる名演を聴かせていますが、このEMI新録音はそれ以上の出来栄えと言えます。円熟味が全編に行き渡り、クレンペラー、フルトヴェングラー、ベーム、ケンペ、バーンスタインらに並ぶ素晴らしい全集になりました。暗い熱情が内燃するロマンティックな第1番。ホルンを始めとする管楽器群が抜群の味わいで歌い交わす第2番。弦楽セクションの底力が強靭なクライマックスを作る第3番、ここでのソロ・ホルンの響きは実に魅惑的です。熟れた果実の豊潤な香りを感じさせる第4番はヨッフムの十八番、歌、歌、歌が溢れます。なんという深みのある詠嘆の調べ、嘆きの歌でしょう！併録された「悲劇的序曲」と「大学祝典序曲」も最高の出来栄え。それにしても、ヨッフムのパッションとメランコリー溢れるロマンティックな解釈は、明らかに彼が若い頃から崇拝していたフルトヴェングラーの衣鉢を継ぐものです。しかも、単に似ているのではなく、フルトヴェングラーには無かった色彩感の多様性までまとっているのです。ヨッフムが英国EMIに遺したベートーヴェン、ブルックナーに並ぶ偉大な全集と言えましょう。録音も秀逸。クリストファー・ビショップとクリストファー・パーカーの名コンビが素晴らしいサウンドを聴かせてくれます。レコード盤は非常にキレイです。ただしLPレコード特有のノイズが皆無とは参りませんので、トーマスのように病的に神経質なクレーマー・タイプの方はくれぐれもご遠慮下さい。申し訳ありませんが、値引き交渉は致しません。商品の情報カテゴリー : 本・音楽・ゲーム > レコード > 洋楽商品の状態 : 未使用に近い発送元の地域 : 東京都